WWW ブラウザ

                        WebXpression.x ver0.46

                                            programmed by Mitsuky



● このプログラムは


  画像の表示もできる WWW ブラウザです。TCP/IP ドライバを併用してインター
ネット上のファイルを閲覧することはもちろん、ローカルディスク上のファイル
を閲覧することも可能です。



● インストール


  パスの通ったディレクトリに WebXpression.x / WebXpression.cnf /
AddressBook.htm をコピーします。

  環境変数 WEBCACHE にダウンロードしたファイルを保存するディレクトリ名を
設定します。場合によっては数10MB のファイルを保存することになるので十分
空き容量のあるドライブを指定して下さい。ディレクトリ名の最後に '\' が必
要です。

例)set WEBCACHE=A:\WEBCACHE\

  RoboGet.x をお使いの方は既に環境変数 WEBCACHE は設定済みかと思われます。


  画像ファイルの展開に際して以下のプログラムが必要です。予めパスの通った
ディレクトリに該当するプログラムを置いておいて下さい。

・ベースライン .JPG ファイル(普通の JPEG)
          JPEGED.R が必要です。なるべく私がパッチを当てたものを使用して
        下さい(オリジナルでも使用できますが、.JPG 展開中に画面が8ドッ
        トずれます)。

・プログレッシブ .JPG ファイル
          vsjpeg.x が必要です。

・.PNG ファイル
          pngl.x が必要です。


  また、MFD.X や hfont.r 等で12ドットフォント「要町」を組み込むと読み易
く、かつ高速に動作するようになります。



● 使い方


  X680x0 を TCP/IP が使える状態にします。最も簡単な方法は電脳倶楽部別冊
16 号インターネット特集をインストールし、lynx.x を起動する代わりに 
WebXpression.x を起動することです。

WebXpression [option] [URL]

  URL 未指定時には AddressBook.htm (アドレス帳)を表示します。

例)
        WebXpression http://www.mankai.co.jp/

  指定された URL のファイルを閲覧します。URL は http:// から指定して下さ
い。また、ローカルファイル(ネットワーク上にないファイル、例えばハードディ
スクにある .HTM ファイル等)を閲覧する場合は file://ファイル名として下さ
い。URL の先頭が http:// でも file:// でもない場合、file:// として扱いま
す。

例)
        WebXpression index.htm
          カレントディレクトリの index.htm を閲覧します。

        WebXpression file:///index.htm
          ルートディレクトリの index.htm を閲覧します。

        WebXpression file://A:/HTML/index.htm
          A:/HTML/index.htm を閲覧します。


[option]
-D : デバッグモードで起動する
        一般的な使用では指定する必要はありません。


  メモリ2MBでも起動しますが、実用上は4MB以上を推奨します。



● 実行中のマウス操作


  基本的に DSHELL を拡張した操作体系になっています。


文章の上で左ボタンをクリック    : 正方向スクロール
その状態でマウスを下にドラッグ  : 正方向高速スクロール

文章の上で右ボタンをクリック    : 逆方向スクロール
その状態でマウスを上にドラッグ  : 逆方向高速スクロール

両方のボタンをクリック  : 1つ前のページへ戻る

下線の引いてある文字列(リンク)の上でマウス左ボタンをクリック

          : 文字列に割り当てられたテキストを閲覧します。まだ一度もクリッ
        クしていない文字列は赤で、既にクリックした文字列は黒で表示されま
        す(キャッシュに存在するファイルは黒で表示されます)。


  画面右端の操作パネル上のボタン [行単位][1画面][文頭末] を左/右クリッ
クするとそのようにスクロールします。また、[EXIT] を左クリックすると終了
します。



● 実行中のキー操作


[→] : 正方向スクロール
[↓] :   〃  高速スクロール
[←] : 逆方向スクロール
[↑] :   〃  高速スクロール

[ROLL UP]   : 1画面進む
[ROLL DOWN] :   〃  戻る
[F1] : ページの先頭へ
[F2] :   〃  の末尾へ
[UNDO] : 1つ前のページへ戻る

[登録] : 表示中のページをアドレス帳に登録する(後述)
[HOME] : アドレス帳を表示する

[SHIFT]+[F1] : 現在表示中の HTML を読み込んでテキストエディタを起動する
[SHIFT]+[1](フルキー) : シェルを起動する

[ESC] : 表示更新及びファイル転送を中断する

[BREAK] : 終了する

* [CLR] : 表示中のページを再読み込みする(現在機能しません)
* [CTRL]+[CLR] : 画面を再描画する(現在機能しません)



● キャッシュファイルについて


  インターネットでは Human68K で使われている 18+3 文字のファイル名を越え
たファイルが多数存在するため、WebXpression.x では常にこれを 
'C0000001.HTM' のようなキャッシュファイル名でダウンロードします。


  環境変数 WEBCACHE で指定されたディレクトリには元のファイル名とキャッシュ
ファイル名との対応を記録した WebCache.env というファイルが生成されます。
キャッシュファイル名を元のファイル名に変更したい場合はこれを見て手動で復
元するか、支援ツール WebCM.x を使用してください。


  また、キャッシュファイルが多くなると起動が遅くなる他、メモリを多く消費
するので適宜不要なキャッシュファイルを削除する事をお勧めします。この場合
も WebCM.x を使用すると便利です。



● コンフィグファイルについて

  WebXpression.cnf をテキストエディタで書き換えることにより、各種設定値
を変更することができます。内容は御覧になれば判るかと思いますが、重要なも
のだけここで解説します。

  text-editor は [SHIFT]+[F1] で起動するテキストエディタを指定します。テ
キストエディタ名は "" で囲って下さい。起動時に行番号を指定できるエディタ
をお持ちの場合は文字列中に "%d" を入れるとそれを行番号で置換します。

例)"ED.R -n%d"  "em -s%d"



● アドレス帳について


  [登録] キーを押すと現在表示しているページをアドレス帳に追加します。こ
のアドレス帳は [HOME] キーを押すことによりいつでも呼び出す事が可能です。


  アドレス帳の実体は AddressBook.htm です。HTML ファイルですのでテキスト
エディタで編集可能です。



● コメント


  .GIF / .JPG は画面解像度が足りないため、デフォルト設定では 1/2 に縮小
して表示しています。



● 謝辞


  本ソフトウェアの開発にあたり以下のツールを使用させて頂きました。作者の
方々に深く感謝申し上げます。

        GCC ver1.42     FSF/吉野智興 氏
        LIBC            Project LIBC Group
        MicroEmacs ver1.43 rel.5c5 
                        icam/homy/lika/SALT/PEACE/SHUNA/rima/Sharl 各氏
        condrv.sys ver1.09c+10  卑弥呼☆/立花えりりん氏
        db.x 060turbo 対応版    SHARP/Hudson/かまだ氏
        HAS060.X        YuNK/かまだ氏
        HLK.X           SALT氏


  また、本ソフトウェアは(株)計測技研のTCP/IPドライバ無償配布パッケージ
に同梱のライブラリをリンクしています。


  .GIF ローダーは K.Shirakata 氏作の vwx.x から引用し改造させていただき
ました。また、オリジナルの .GIF ローダーは Herzen 氏の作です。

  ベースライン .JPG 読み込みには砺波盛里氏作/藤原尚伸改変の JPEGED.R を
呼び出しさせて頂きました。

  プログレッシブ .JPG 読み込みには いがらし氏作の vsjpeg.x を呼び出しさ
せて頂きました。

  .PNG ファイル読み込みには本間慎一氏作の pngl.x を呼び出しさせて頂きま
した。


  以上の制作者の方々に感謝申し上げます。



● 配布規定


  配布&改造自由のフリーウェアです。ソースの引用&組み込みも自由です。い
ずれの場合も連絡の必要はありません。

  また、大変申し訳ありませんが、本プログラムは無保証であり本プログラムに
起因するいかなる損失にも免責とさせて頂きます。



                                                    満開製作所/山口光樹


(EOF)